2009年08月18日
【みどり豊プロジェクト】Vol.8 みどり豊誕生秘話 その2

こんにちは!はなどんやの松村です。
お盆も明け、日常生活に戻られた皆さまも多いことでしょう。
残暑はまだまだ厳しいですが、朝晩はずいぶん涼しくなってきた東京です。
さて、みどり豊プロジェクトも第8号、佳境となって参りました。
いよいよ「穂」が出て来て、収穫まであと一息という時期になったようです。
それでは今回も坂嵜さんよりのメールを抜粋しながらご紹介いたします。
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★マンモスブランド「コシヒカリ」★
昨年(2008年)の日本のコメの生産量は約880万トン。このうち”コシヒカリ”の
シェアは36.4%でした。
育成されてから53年、いまだにダントツのシェアを持っている”コシヒカリ”
ですが、もともと味はすばらしいが茎が細くて倒れやすく農家泣かせの品種でした。
”コシヒカリ”とうまいコメの一時代を築いた”ササニシキ”が栽培適性地域が
東北だけに限られたのと異なり”コシヒカリ”は適地が広かったこと、
農家が作り難さをカバーしようと技術が進歩したことが現在のシェアを支えて
います。
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コシヒカリと言えば、誰もが知っている美味しいお米の代名詞。
それもそのはず、今や生産されているお米全体の4割弱はコシヒカリなのですね。。
まさに「マンモスブランド」

話は続きます。
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一方では、消費者の「コシヒカリはうまいコメ」というブランド信仰とも
いえる現象も起きて、生産者もコシヒカリさえ作れば高く売れるという時代が
続きました。
しかし、この信仰も崩壊前夜という状況です。
昨年は、新潟コシヒカリの相場が下落、廃業に追い込まれた農家も出ました。
地域ブランドとして強いと思われた新潟でさえこの有様では、他の地域は
言わずもがなです。
一方、まずいコメの代表だった北海道が、「きらら397」に続いて「ほしのゆめ」、
「ななつぼし」などのオリジナル品種の投入もあって、うまいコメの産地という
ブランドを着々と築いています。
温暖化により”コシヒカリ”はさらに作り難くなってきて、消費者のブランド
信仰もこの先長くはない、でもしかたなく作っている。
日本の主食であるコメを農家の方が喜んで作っていないということは、ある意味で
深刻な危機といえます。
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「温暖化」の影響が、「コシヒカリ」の存在まで脅かしているのですね。
「ストップ温暖化」の必要性を改めて強く感じると同時に、現実に起きている
温暖化に対応する策も考えていかなければならない・・・
この「みどり豊プロジェクト」を通して、こんなことも考えさせられますね。
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★「味は負けない、2週間晩生ねえ・・」★
この2週間晩生という言葉が、すべての始まりでした。
※晩生(遅れて成長するということ)
7月末に開花を始めるコシヒカリは、梅雨明け10日といわれる高温期に
ぴったりあわせるように籾にでんぷんを蓄える登熟期を迎えます。
もし2週間晩生ならお盆過ぎに登熟期を迎え、高温による品質低下をかなり
回避できるということだと思います。
「みどり豊」はコシヒカリの突然変異ですから、コシヒカリの良いところも
ほとんど受け継いでいます。最大の欠点である茎の弱さも改善しているようで、
味さえ負けなければ、ひょっとしてコシヒカリの代わりになるかもしれないと
思いました。
ここまで考えてくると、西日本の代表的な気候の滋賀県で実証栽培試験をして、
良さが確認されれば関東以西を中心に普及しなくてはいけないと闘志が沸いて
きました。
種苗登録の申請をしたいといいながら、なかなか決断の出来ないSさんをせかして、
申請が受理されたのは昨年の6月9日でした。品種登録出願番号第32678号です。
これで安心して実証栽培試験をする準備が整いました。
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坂嵜さんと滋賀県の稲作農家垣谷さんとの、畑での何気ない会話、
そして大学時代の親友Sさんとの衝撃的な再会、そして何より、稲作農家に
生まれてから、一貫してお米や農業に携わってきたSさんでなければ
見つけられなかったであろう、2本の普通では考えられない突然変異の稲。
こんなにわかに信じがたい偶然の重なりが、今の時代に求められるお米の
誕生の背景にあったのですね。
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昨年11月には、1haの植え付けが出来る40kgの種籾が届きました。
水田を守ることが、日本の食料安全保障と環境保全のために重要だということは
お話しましたが、そのためには農家の方がコメを少しでもポジティブに
生産できることが大切です。
そのために、「いつまでもコシヒカリですか?」というメッセージを掲げ、
この品種を普及させることで何かお役に立てるのではないかと思っています。
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コシヒカリの生産高の10%を「みどり豊」にすることが当面の目標と
坂嵜さんは語ります。
日本の食糧安全保障や環境保全というとあまりにも大きな問題ですが、
当はなどんやブログを通して、1人でも多くの方に、まずは知って頂くことが
出来たらと思っています。
もうすぐ食味評価(いわゆる試食)のご案内が出来ると思いますので、
楽しみにおまち下さいね!
8月10日に「みどり豊」(下の写真)は穂揃い期(70-80%の穂が出揃ったとき)を迎えました。
12日間「コシヒカリ」(上の写真)より遅くなりました。
2週間まではゆきませんでしたが、ほぼ満足できる結果でした。
hanadonya8787 at 21:19│Comments(0)│




