2009年08月02日

【みどり豊プロジェクト】Vol.7 みどり豊誕生秘話その1

みどり豊プロジェクト


こんにちは!はなどんやの松村です。
8月に入りましたが、まだ梅雨明けしていない地域も多いようです。
「みどり豊」が育っている滋賀県付近でも大雨が降っているというニュースです。
どうか大事に至らず、無事に育って欲しいところですね。


さて、みどり豊プロジェクト、第7号です。
今回は近況と、坂嵜潮さんが「みどり豊」と出会った時のお話しです。

いつものように、坂嵜さんからのメールの抜粋です。

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現在、3軒の農家の方にそれぞれ2.5a程度ずつ”みどり豊”の栽培を
お願いしています。
3人とも苗字は垣谷さん、といっても特に親戚というわけではないそうです。

同じ品種のイネを栽培しても、それぞれの田で前年にどのような栽培を
行なったかにより生育が異なります。あいかわらず、減反政策が続いて
いますから昨年はコメを作らないで、冬から春に麦-夏に大豆という栽培を
行なう場合が多いようです。

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これまで「垣谷さん」が何回か登場されましたが、どう見ても同じ方に見えず、
写真の撮り方によってずいぶん変わるものだなぁと思っていましたが、
ようやく謎が解けました。笑


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調査その3

前回の葉の色を見る道具は「 稲用葉色カラースケール」といいます。

他の作物でも、たとえば果実の収穫期の判断等に専用の物が作られています。
このカラースケールで判断して、1軒の”みどり豊”は肥料の量を控えました。
生育が強すぎると倒れやすくなるためです。

”コシヒカリ”は茎が弱く細いのでもともと倒れやすく、肥料を少しでも
やりすぎるとちょっとの雨や風でも倒れるようになってしまうので細心の
注意が必要です。

これに比べると”みどり豊”は”コシヒカリ”からの突然変異とは思えないほど
茎が太くがっしりとしていて頼もしい感じです。

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「稲用葉色カラースケール」というのですね。
植物の育成において、色の見極めがとても大切だということがわかりました。

生育が強すぎても倒れやすくなる、もちろん弱すぎてもだめ、この辺りの
微妙な植物との「会話」「コミュニケーション」が大切なのですね。

人間と同じ!?


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花の品種改良が本業の私が、なぜ”みどり豊”の実証栽培試験を本気で
やろうとしたのか、皆さんに聞かれます。

それは、2年前の10月末の今回栽培に加わってくださっている(前回の
調査の写真にも登場した)垣谷康隆さんとの何気ない会話から始まりました。
そのときイネの収穫も終わり、農家のコメ販売価格や品種について話を
していました。

坂「温暖化でコシヒカリやキヌヒカリの品質が落ちて大変らしいけど、
  いったいどんな品種があればみんなが喜ぶんやろなあ?」

垣「とりあえず、収量や味がコシヒカリ並みで2週間ほど晩生の品種が
  ほしいですねえ」

坂「そんな品種はすでにあるんとちがう?」

垣「それがいろいろと一長一短あって難しいんですわ」

坂「2週間晩生ねえ・・」

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同じころ、一年後の大学卒業30周年の同窓会の幹事を引き受けることに
なって連絡を取り始めたころでした。

Sさんは、大学時代に毎日のように飲み明かした一番の仲良しでしたが、
25周年の時には出席しませんでした。きっと仕事も家庭生活も
それどころではなかったのだと思います。

彼にはぜひ出席してほしかったので、名簿を頼りに電話をしてみると
「現在使われておりません」。途方にくれました。

この年にある会合で福島県農業技術センターのAさんからSさんが県の職員を
辞めたと聞かされていたからです。

同窓生に聞いても誰も彼の連絡先を知らず、万事休す。
連絡先だけでも調べていただけませんかというメールをAさんに送ったのは
12月の下旬でした。
返事がすぐにあり「心当たりがないので難しいかもしれない」。

ところが、3日ほど経った午後にAさんから「先ほどいつも花の生産のことで
連絡を取っている農協に電話を入れたら、なんとSさんが出た」というメールが
届いたのです。


なんという偶然でしょう。
Sさんから手紙が届いたのは年が明けてからでした。長い間の音信不通を
詫びた後に近況が書かれていました。

その中に、イネの新品種を種苗登録したいと書かれていました。
書かれていた新しい連絡先に電話入れました。

「どんな新品種なん?」

「コシヒカリの種籾生産田で見つけた突然変異」

「どんな特徴なん?」

「2週間ほど晩生、茎ががっしりしている」

「味は?」

[コシヒカリに負けないよ」

「味は負けない、2週間晩生ねえ・・」

この2週間晩生という言葉が、すべての始まりでした。

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物事、運や縁というのが大切といいますが、まさに、多くの偶然が重なって
「みどり豊」は誕生したのですね。まさにドラマチック!
ただそこに、偶然を偶然で終わらせない、登場人物の大きな熱意が加わって
こそということは間違いありません。

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7月29日のコシヒカリ

7月29日に「みどり豊」の隣の田の同じ日に田植えをした「コシヒカリ」は
穂揃い期(70-80%の穂が出揃ったとき)を迎えました。(上の写真)
例年より数日早いそうです。

7月29日のみどり豊

「みどり豊」は、まだまだです。滋賀県でもはっきりと違いがあることが
確認できました。

さて、次回は、福島県での「2週間晩生」が滋賀県で実際にどうだったのか、
ご報告します。

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同じ時期に植えた稲の生育が、こうも違うものなのですね!
リアルタイムで比較してみると本当によくわかります。

どうか、天候に恵まれ美味しいお米が実る秋を迎えて欲しいものです。

〜つづく〜

hanadonya8787 at 13:28 │Comments(0)この記事をクリップ!

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