2009年07月19日

【みどり豊プロジェクト】Vol.6 重要な調査その2&美味しいお米のおじいさんの話

みどり豊プロジェクト


こんにちは!はなどんやの松村です。
暑い日が続きますが、皆さま水分はきちんと取っておられますか?
お互い、熱中症には気をつけましょう!


さて、みどり豊プロジェクトも第6号となりました。
前回は「中干し」に続き、「花芽分化チェック」という重要な調査があることについて触れられました。


今回はこの調査について、掘り下げて頂きました。


では、いつものように坂嵜さんからのメールの抜粋をご紹介します。

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今日7月9日は、みどり豊の花芽の分化をどうやって調べるのか教えてもらいました。

調査その1

まず、株の中で一番長い葉を選びます。


調査その2

葉を取り除いて茎の部分を露出させます。


調査その3

葉の色を調べます。


調査その4

茎をカッターで半分に割り、茎の先端の状況を見ます。本当は、一枚一枚、葉を剥いていくのだそうですが、これは簡略法です。
見ずらいですが右側の茎のカッターの柄の真ん中辺りに、上に向かってちょこんと小さな成長点が見えます。これで、花芽は出来ているそうで長さは、1mmぐらい。
これが伸びてきて稲穂になります。あと3-4日で穂肥をやるタイミングだそうです。


今日は、隣の田の”コシヒカリ”はすでに、2cmほどに成長していて、”みどり豊”との違いははっきりしました。葉の色は、肥料がどの程度必要か判断する基準(色が薄いほど肥料が必要)になります。



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この調査が行われたのは7月9日、ということは今ごろはすでに穂肥が施されて
いるころでしょうか。(ブログアップのタイムラグは私のせいです。。)

それにしても、私のような文系人間に取って驚きだったのは上から3枚目の写真の、
葉の色を見比べるための道具!(何と呼ぶのでしょうか)

たぶん、あの道具を作るに当たっては、多くの農家の方々、公的機関の方々、
インク屋さん、紙屋さん、印刷屋さん、その他にも多くの方々が喧々諤々し、
限りなく本物の稲に近い色合いで、水に強く、時とともに色が変化することのない、

そんな様々な制約条件をみんなで力を合わせてクリアした賜物なのでしょう。

昔からの経験則と、新しい技術が融合した、しかしながら大変地味なこの道具こそ、
日本人の胃袋を満たしてくれる「ごはん」が生み出した宝なのかも知れませんね。


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☆美味しいおコメのおじいさんの話


みどり豊はコシヒカリの突然変異です。

「親」であるコシヒカリは、1944年に新潟県で交配され、1956年に福井県で
育成が完了しています。


きょうの本題は、このコシヒカリのおじいさんの話です。


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<閑話休題>
最初の、人工交配による日本初のコメ優良品種・陸羽132号は、交配が1913年、
育成完了が1921年です。
行なわれた場所は、国立農事試験場陸羽支場(秋田県大曲)でした。

イネは自家受粉といって、自分の花粉を自分で受け取って世代を更新する植物の
グループですから人工交配は簡単ではありません。
おしべを完全に取り除かないといけないのですが、とても小さくて取り除き辛い。

今は、効率的な除去方法がありますが、1913年のときは2日かけて交配をして
実ったのは2粒だけだったそうです。

では、人工交配という技術の前はどうだったのか?
それは、たくさんのイネの中から見つかる突然変異が重要でした。


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コシヒカリのおじいさんにあたる品種に、”亀ノ尾”と”旭”があります。
どちらも美味しいおコメの代表格だったそうですが、現在はわずかしか
作られていません。

”亀ノ尾”は漫画「夏子の酒」で脚光を浴びたのでご存知の方も多いかと思います。
1893年に山形県で阿部亀治さんという方が、冷立稲(ヒエタテトウ)という品種の
中で冷害にもかかわらず見事に実った3本の穂を発見し誕生しました。

”旭”は、1908年に京都府で山本新次郎さんという方が”日の出”という品種の
田で2本の穂を発見して誕生しています。
お二人ともすばらしい眼を持った農家でした。

そして、両方の良い点を受け継いだ孫のコシヒカリのやはり2穂の突然変異から
”みどり豊”が生まれた・・。

不思議なつながりを感じるのは私だけでしょうか?


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世界的な育種家である坂嵜さんならでは、難しい話を簡単に説明して頂きました。

人工交配にせよ、突然変異の発見にせよ、「美味しいお米を作りたい!」とか、
「なるべく安定的にお米を作りたい!」といった多くの人たちの気持ちが、
忍耐や工夫や知恵や技術を導き、今日の美味しいお米へとつながっているのですね。

お米の話から、だんだん、私たち現代人が子孫のために残し伝えるべきものとは、
というような点にまで興味が広がりつつあります。

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このプロジェクトの目的は、皆さまに「みどり豊」を試食して頂いて感想を
述べて頂くことにあるのですが、それ以前に、お米について知っていただける
機会を得られたことはとても貴重なことと感謝しています。


坂嵜さん、Sさん、垣谷さん、西澤さん、暑い日が続きますが、熱中症に気をつけて
秋の収穫まで頑張ってください!!

〜 つづく 〜

hanadonya8787 at 01:58 │Comments(0)この記事をクリップ!

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